東京マラソンに向けて、読んでよかった一冊。マラソンランナー必読書?


「非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分!」 (岩本 能史著)を読了。いやはや、東京マラソンを4週間前に控えて、この本に出会って本とうによかった。というかむしろ、もっと早く出会いたかった。

まずこの本の副題にある「ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分!」は序章から登場するアイさんという方だが、はっきり言って土台が全く違う。というか、いきなり走って10km 60分で走れる人なら、9ヶ月でこのタイムも納得。

私のような凡人には、著者の言う

ラソンの本格的なトレーニングを始める条件として、10kmを60分で走れることをぼくは判断基準にしています。(P128)

というところまでたどり着くのが大変だ。

しかしこの本は、すべてが参考になった。というか、


筆者の言うことは自分の経験からして正しいと直感的に分かるのである。


なかには常識を覆す理論もあるけど、それもすごく納得。たとえば、LSD(Long Slow Distanse)は心肺機能を鍛えるトレーニングだと古くから教えられてきたけど、それはまったく逆でした。

走るためにはさまざまな要素が必要ですが、ベースとなる体力は「心肺機能」と「足の筋力」です。
(中略)
心肺機能と足の筋力はランニングを続けると向上しますが、困ったことに両者は同時に、そして同様にレベルアップするわけではありません。走り始めると、まず心肺機能が先にレベルアップします。
(中略)
足の筋力を心肺機能に追いつかせるのがLSDなのです。

たしかに、長い距離を走ると呼吸が苦しくなるより、足が痛くなります。本当に納得です。