理系だからこそ語学を学ぼう
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コンピュータを理解できないのは言葉の問題
日本のコンピュータエンジニアは、世界から見るとレベルが低い。正確には中間層がとても薄いと感じる。一握りの優秀な人材と、大多数のほぼシロウト。それが日本のITプロジェクトの実態だ。
もちろん英語ができなくても優秀なエンジニアはいっぱいいる。事実、自分も20代はまったく英語はだめで、TOEICで300点台だった。でもコンピュータは大好きで、若い頃からプログラムを雑誌に投稿して掲載されたり、IT雑誌に記事を書いたりしたものです。
日本人がITを学ぶときに圧倒的に不利な状況
たとえば、
「プロセスがポートを指定してリッスンしていることで、OSがそのポートに到着したパケットをプロセスに渡せる」
ということをネットワークの素人が聞いたら、チンプンカンプンだろう。事実、後輩にまったくわからないという顔をされた。
では、全部日本語だったらどうか。
「コンピュータ上のある処理が、通信の到着点に何か届いていないか見張っているから、監督者がその到着点に届いた荷物を、その処理に渡している」
となる。どうだろう。プロセス、ポート、リッスン、パケットという言葉の概念を理解していたら、つまり英語ネイティブだったらすぐにネットワークが理解できるのではないか。
シンガポールはみんな英語が話せる
シンガポール建国の父、リー・クアンユーは、今のアメリカの繁栄は母国語が世界共通語であることをだと判断し、国の公用語を英語にした。それだけが原因ではないだろうが、シンガポールは間違いなく繁栄している。
私の仕事で見た場合でもITの世界でも世界の優秀な人をプロジェクトに組み込むことができる。日本のプロジェクトでは、インドやフィリピンにどんなに優秀な人がいても、文書の英語と日本語の二重管理やコミュニケーション負荷が高いなどの理由で、かなり苦労した。
理系だからといって英語を学ばないのは損
理系だからといって英語を学ばないのは損だ。理系だからこそ、語学を学ぼう!