「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本(西多昌規 著)
疲れに関する本を読了
その日の疲れをその日のうちに落とせたら、どんなに幸せな人生かなと思います。
そんな心の希望からつい本屋で手に取ってしまった本がこちらです。「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本というタイトルがいいですね。著者の西多昌規氏はうつ病や睡眠を専門としている精神科医だそうです。
人からいろいろ言われたくない人向き
全編を通して感じたのは、
西多昌規氏はぜったい患者にやさしいお医者さん
ということです。
人は誰でも自分の悪い生活習慣には目をつぶってしまいます。飲酒や喫煙、夜更かししてテレビやゲームをしてしまったり、まともな運動をしなかったり、スナック菓子を一袋食べちゃったり、まあこれらはほとんど私の例なんですけどね。
でもそれを真正面から指摘されると結構反発してしまいます。著者は精神科医から患者の気持ちがよくわかっているのでしょうか。とても穏やかな語り口でよいこと、悪いことを諭された感じです。
私などは自分にアマい人間なので、やさしく言われた方が聞き入れやすくていいですね。
健康の常識がなかなか実践できていない
本書は4つの章に分かれています。
1章 眠りを変えて疲れを癒す9つの習慣
2章 こころのパワー不足を乗り切る11の方法
3章 自分に心地よいリズムをつくる9つのコツ
4章 こころとからだの不調をリセットする12のレシピ
「睡眠」(1章)、「精神的な安定」(2章)、「生活のリズム」(3章)、「食事」(4章)です。疲れを取るためには睡眠と食事という感じがしますが、著者は、
疲労の質も、昔とは異なってきています。
といいます。つまり肉体的な疲れより精神的な疲れが主になってきているのです。
書いてある内容はとっても当たり前なことばかりです。質の良い睡眠をとって、栄養のある物を食べて、そして考え方を変えて心の安定を保つ。でもその当たり前がなかなかできないので、こういった本で優しく諭されるのも悪くないと感じました。