30代を終えるにあたって考えさせられたこと

30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
本田 健
大和書房
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電車出発までに5分以上あったので、ふらふらと駅構内の書店に立ち寄ったところ、たまたま平積みになっている本田 健氏の「30代にしておきたい17のこと」に目がとまった。「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な著者で、30代前半でその考え方や生き方に憧れ、同氏の本をずいぶん読んだけど、30代を終えようとしている今、残念ながら億万長者にはなっていない。


でも、お金とのつきあい方に関しては、「ユダヤ人大富豪の教え」をきっかけに多くの書籍を読むことができ、

  • 収入の一部を強制的に貯蓄する
  • 貯蓄を投資にまわす
  • 無駄なモノを人生からはぶく

などができるようになったのはよかったと思う。


この本「30代にしておきたい17のこと」は、30代を終えようとする自分には痛烈な事実を突きつけられる。


『死ぬまでに一度は行きたい世界の1000カ所』という本がありますが、20代でそれを読んだら、「いつか全部行ってみせるぞ!」と考える。けれども30代になると、夢や希望はぐっと現実的になり、「1年に1回海外旅行にいければラッキー」というふうになります。(P21)

20代でいろいろな体験をした上で、パートナー、仕事、住居と、人生でももっとも大切な3つを選ぶのが30代です。(P23)

40歳までに独立しない人、結婚しない人は、その後の人生で独立したり、結婚したりすることは、なかなかないでしょう。40歳までに子どもを持たない人は、それ以降に子どもを持つ可能性は低いものです。(P24)


今ならわかりますが、これらは事実でしょう。本田氏の言う通り、


人生の90%は30代できまる


のかもしれません。

この現実を認めた上で30代をどうすべきか、本書には書かれています。

  • 自分の勝ちパターン、負けパターンを知っておく
  • 資格やスキルを身につけておき、仕事をやめても食べていける状態にする、つまり保険をかけておく
  • 結婚する、子どもを持つなど決断をして、手遅れになる前に行動する
  • 自分の専門性や天職を見つけ出す
  • いくら稼いでいくら使うかを決める
  • 年上の友人やメンターをつくり、この先何が起こるのか、よく話を聞く
  • 幸せはひとそれぞれ違う、まわりに惑わされないように自分にとっての幸せ、豊かさを定義しておく


でもこれに限らず、理解できるのはそれを通り過ぎたあとであることが多い。この本に30才で出会っていたとして、それを忠実に実行できていたか、自分には自信がない。

人生は有限だということ、仕事も結婚も子育てもはやり生物として適齢期というものがあることは事実だし、それを認めて行動した方がよい人生をおくることができる気がする。