福島の原発事故について今自分が考えること
Twitterで思うことをつぶやいていたけど、さすがに多くのことを考えてしまい、いったん自分の考えをブログに残しておきたいと思う。
まず、ビル・ゲイツがエネルギーについて語ったセミナーが興味深かった。このプレゼンテーションは、TEDで日本語字幕がついているのでぜひ見てほしい。
彼の出した方程式は、
CO2 = P x S x E x C
- P : number of People つまり人の数
- S : Services per people 1人がうけるサービス
- E : Energy per service サービスに必要なエネルギー
- C: CO2 per unit energy エネルギーを生み出すときに発生するCO2
つまり発生するCO2はこの式によって決まる。世界で人の数は増え、BRICsをはじめとして豊かな人、つまりよりよいサービスを受ける人が増えている。つまりエネルギーを使う暮らしをする人が増えている。サービスに必要なエネルギーは、省エネ技術の進歩で減少している。
でも重要なのはこの式は、かけ算なのである。つまりエネルギーを生み出すのにCO2を排出しなければ、ゼロである。
原子力は間違いなく、その選択肢の1つです。
問題は、
- 最新の東芝の原子力発電は外部エネルギーが切れても冷却ができるような仕組みになっているのに、40年前の古いタイプを使い続けなければならなかった現実。
- 自民党の50年体制のなかで、官僚と電力会社が癒着し、危機管理がまったくできていない。
- 情報公開のルールが明確でないため、東電も官僚も真実を隠すことが普通になっているし、民主党政府に正しい情報がタイムリーに伝わっているとは思えない。
- 民主党もその状況を解決、改善するためのリーダーシップを持ち合わせていない。
という感じで、はっきり言って、
今回の原発問題は人災なのです。
でも、そんな自民党政治家を長期にわたって野放しにし、そして無責任に民主党を選んだあげく支持もしていないという日本国民全体の責任なのです。
政治に関心を持ち、よかったことは賞賛し、悪かったことは避難する。日本国民全員がそうなっていけば、今回の事故は防ぐことができたかもしれない。