後輩におすすめ本を聞かれたら答える5冊
ビジネス書に向かう姿勢
2011年のゴールデンウィーク初日に後輩に「おすすめの本がないか」と聞かれたので改めて本について考えてみます。私の座右の銘は、
You are what you read.
日本語にすると「人は読んでいる本で決まる」という感じでしょうか。正確に言うとこれは私が作った言葉です。英語には「You are what you eat.」(食べている物があなたをつくる)という言葉があり、それを少し変えてみました。
よい本とは、自分が置かれている状況によって違うと思います。あるときは役に立たなくても、別の状態に自分がなったときなとても役立つというケースもあります。
ビジネス書は3つのカテゴリに分類できると考えています。
- 普遍的な社会のルールや人生を組み立てるのに必要な知識を書いた本
- 特定分野の深い知識を提供する本
- ある分野について入門的な知識を提供する本
世の中にあふれるビジネス書のほとんどは、入門的な知識を提供する本になっています。分野は「お金」「人間関係」「読書」「時間管理」「整理整頓」「情報活用」「マーケティング」「英語学習」などさまざまです。
私の読書は、
- 古典を何度も読み返し体得する。
- 新書で興味のある分野に対して広く浅い知識を得る。
- 自分の専門分野を深く掘り下げる本を読む。
という感じです。
さて前置きが長くなりましたが、人に「おすすめの本がないか」と聞かれたら、困っている分野がなければやはり人生をよりよく生きるための知識を提供する本を紹介します。
私が誰にでも自信を持って紹介できる本は以下の4冊です。
「続ける」技術 by 石田 淳
新しいスキルを身につけるとき、才能より継続が大切だと思います。しかも
継続は才能ではなくテクニックです。
それを私に教えてくれた一冊です。よい行動を継続し習慣にする。そしてよくない行動を減らす。これができたら人生が好転しないわけがないですね。
この本のおかげで、私がTOEIC900点を取得し、App StoreでiPhoneアプリを提供し、そしてフルマラソンを完走できたと言っても言い過ぎではありません。
成功の9ステップ by ジェームス・スキナー
ジェームス・スキナー氏はあのスティーブン・コビー博士の「7つの習慣」を日本に導入した人物です。
7つの習慣もとてもよい本ですが、スキナー氏が日本に住んでいるということもありこの本の方が我々日本人にとってより具体的にイメージできると思います。
成功には2つあると思います。1つは「個人的成功」です。これは自己を高めて目標を達成し健康でよい人間関係の中で生活することです。もう1つは「社会的成功」です。
これはビジネス的な成功、そして社会的地位や経済的な豊かさを得るものです。本書はこれらの土台となる社会のルールと人生のルールを示しています。
人を動かす by デール カーネギー
これは超名作古典ですね。仕事で部下を持ったらかならず読まなければならない一冊だと考えています。
でも実は人を動かすというよりは、よい人間関係を作るための普遍的なルールを分かりやすく解説しているため、配偶者との関係、恋人との関係、親との関係、子どもとの関係、友人との関係、上司や部下との関係など、すべてに関係する重要なルールを私たちに教えてくれます。
この本は私の人間関係の危機を何度も救ってくれました。
金持ち父さん貧乏父さん by ロバート キヨサキ
本当は同氏の金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントの方がおすすめですが、先にこちらを読んだ方がいいと思います。
お金は人生の中でとても大切だと思います。豊で文化的な暮らしをするためにはお金が必須です。でもお金の基本的な知識さえ私たちは持ち合わせていません。
この本の例はアメリカ的な部分はありますが、お金に関する普遍的なルールを教えてくれました。
5冊目の本
おすすめの本を紹介する場合、1冊、3冊、5冊、10冊という区切りでまとまって紹介されます。
私があえて4冊にしたのは、もう1冊は自分で選んでほしいからです。よい本は無限にあります。そして自分の置かれている状態によってよい本になったり、役に立たない本になったりします。
人生の成功に言及した本は、多かれ少なかれ同じことが書いてあります。ですから、
いちばん自分の心に響く言葉で書いてある本を見つければよい。
と私は思います。この10連休で私も5冊以上本を読みたいと考えています。