インド出張15日目 遠くの国から日本を憂い、エネルギーについて考えてみる

インドの停電について

東日本大震災の影響で発電所が使えず、この夏は輪番停電がさけられない状況です。

ここインドでは、もっと日常的に停電があります。詳しい原因はわかりませんが、発電所もしくは変電所の定期的な切替が発生するようで、オフィスにいても1日1回か2回、電気が消えてしまいます。

これでもかなりマシになったそうで、昔は一度停電になったら2、3日電気がこないとかそれが普通だったとのこと。

日本は本当に省エネ国家なのか

さて東日本ではみんなで省エネに励まなければなりませんが、今回の機会をプラスにとらえて日本が本当の省エネ国家になっていくことをボクは望んでいます。


日本は世界でも有数の省エネ国家というのはうそです。


こちらの図を見てみましょう。棒グラフが国全体のCO2排出量で、人の形のグラフがその国の1人あたりのCO2排出量です。

中国やインドという新しい大国は、国単位でみたばあい、日本よりCO2排出量が多いのですが、1人あたりで見た場合、日本に遠くおよびません。インドは日本の7分の1です。これは国民生活の豊かさの差ともいえます。



今年の夏、関東では停電をさけるために25%の節電をしなければなりません。仮に25%削減しても、中国やインドなどよりずっと豊かな暮らしをしていることになります。


もう1つ重要なことはヨーロッパの国々と比較して、日本は決して省エネ国家ではないということです。もちろん気候の違いがあるため、日本は夏のクーラー需要が大きかったり、ヨーロッパは冬のヒーター需要が大きかったり、単純に比較はできませんが、日本人が考えているほど日本は省エネ国家ではないということだけはいえます。



温水便座など、便利だけどなくてもよいものはたくさんあります。そして部屋の明かりも半分くらいに落としてもいいと思いますし、テレビもそんなに大きい必要はないと思います。

こどもの世代のために、今回の震災影響をプラスに活用し日本を本当の省エネ国家にしていきましょう。