インド滞在42日目 チェンナイに電車で行ってみた

昨日までの3日間、インドで国内出張に行っていたお話です。

電車の予約

インドでは電車は安くて、移動にとても便利ということでとりわけホリデーシーズンには全然予約がとれないそうです。


予約はインターネットでできます。でもホリデーシーズンの場合は2ヶ月くらい前に予約しないと満席になってしまうそうです。インターネット以外でも旅行代理店(エージェント)に頼むこともできるようです。確かに私が乗った列車は行きも帰りも空席ゼロだったので、その話は誇張されてはないと感じました。


電車について

電車はボロいです。日本でどんなに田舎に行ってもこんなボロい電車はないのではないかと思うくらいです。



でも海外に行くと感じるのは、電車が大きいです。

実は日本はレールの幅が狭いのです。レール幅はゲージといいますが、JR在来線は、約1メートル(1,067mm)を採用しています。でも世界の標準は約1.4メートル(1,435mm、標準軌と呼ぶ)ですので、その分電車も大きくなります。


日本でも新幹線は線路が標準軌なので、大きいですよね。在来線があの大きさだと思ってください。



日本と同じように大きな町の間をつなぐ特急列車もあれば、各駅停車もあります。


各駅停車はなんと扉を閉めずに運転されています。


暑いからかもしれません。みんな普通に床に座っているし、日本人はなかなか慣れないかもしれません。特急列車は指定席なので普通に座っています。


電車の料金

電車の料金は車両によってまったく違うようです。実は今回は会社の同僚のインド人がすべて手配してくれたので、値段についてはよく知りませんが、ファーストクラスから2等列車まであり、席も4列だったり5列だったり、はたまた冷房有無など車両によってかなり違っていて、同じ特急列車でもまったく席の値段が違います。


2等列車は格安みたいです。インドはとても大きな国ですので、電車でも移動に時間がかかります。お金のない人たちは、この2等列車で2日くらいかけて北部から南部へ移動したりするそうです。



私の乗った列車

私はバンガロールというインドの大陸の中心にある町から、インドの東海岸にあるチェンナイという港町まで移動しました。350km前後あるそうですが、特急列車で5時間かかりました。でも、


飛行機の国際線のように途中で食事がでます。


乗って最初に1リットルのペットボトルの水が配られ、次にコーヒーもしくは紅茶とおかし、そして次にスープが出て、最後に食事が出ました。食事はベジタリアン用とベジタリアンではない人用が選べます。もちろん両方ともカレーであることには変わりありませんが、チキンか野菜かの違いですね。


そしてチェンナイ中央駅に到着


チェンナイ中央駅は、多くの列車の終着駅という感じです。ハリーポッターの映画を見たことがある人は、第一作目「賢者の石」でハリーが魔法の国に移動するときに列車に乗ります。そのときの駅のような感じの終着のホームが7-8本ある感じの大きな駅です。



もちろん写真の通り、大きさと仕組みはハリーポッターの映画で登場するような駅ですが、もっとアジアの色が濃くて、農産物やバイクなどもみんなガンガン運んでいる感じのある意味生活感のある駅です。




インドの列車の旅は貴重な体験でした。海外旅行をした人は分かると思いますが、大陸にある国って本当に山が少ないんですよね。日本は山だらけですが、大陸を列車で移動すると地平線が見えます。


インドの農村部は結構貧しいそうなのですが、それでもきれいに手入れされた畑にヤシの木が周りに生えているところを見るととても心が和みます。


いつの日かヨーロッパやアメリカなども鉄道で旅行をしてみたいと思いました。