チェンナイの南にある観光地Mahabalipuram
このインド滞在で唯一の観光です。実はバンガロールはIT産業の一大拠点で有名なのですが、新しい町なので観光名所がほとんどありません。
それに比べてチェンナイはとても歴史のある港町です。古くから栄えて、イギリス植民時時代にイギリス軍が駐留したこともあり、さまざまな文化が蓄積されているという町です。
そのチェンナイから南にクルマで1時間くらい行ったところにある観光地Mahabalipuramの寺院や石像を見に行ってきました。1984年にユネスコ世界遺産にも登録されており、さすがに見応えたっぷりでした。
ガイド
まず入場料はインド人が20ルピー(約36円)で、外国人は240ルピー(約432円)です。中国なども外国人料金がありますが、私はこれのお金で人類の遺産が守れるのであれば安いものかなと思っています。
入場するとすぐにガイドが声をかけてきます。もちろん有料です。そこそこ広いし、英語も聞きやすい人だったので300ルピー(約540円)で雇いました。
海外旅行の場合、行くことにものすごくお金と時間がかかるわけなので、現地でのちょっとしたお金をケチるのはむしろもったいないと私は考えています。歴史や2004年のスマトラ島沖地震のときに、いったいどんな被害を受けたのかを現地の人に語ってもらえるのであれば、安いものだと思います。
これは寺院から見える近くの漁師町です。2004年のスマトラ島沖地震の津波で壊滅的だったそうです。
寺院
そしてこれが最初の寺院です。
インドでは寺院では履物をぬいて中に入ります。
これはぜったいに守らなければなりません。イギリス占領時代、イギリス兵が靴のまま寺院に入ったことだけで、寺院そのものを捨ててしまった(もう拝まなくなった)という話を聞きました。
夏の間は暑いので観光客が少ないため、夏の2ヶ月間で煙害を防ぐ薬を石の表面に塗るそうです。今はその工事が少し残っている感じです。
寺院は石出でいていますが、はやり津波の爪痕はいくつも見られました。さらに1,000年前にも2004年のスマトラ島沖地震と同じく大きな津波があったみたいで、そのときに砂に埋まった寺院が発掘されていたり、あるいは海に流された寺院の屋根の一番上の部分だけが海面に出ているところとかがあり、今回の東北の震災を彷彿させられます。
神様 5兄弟の馬車(チャリオット)
今度はPancha Rathasというお寺です。世界遺産の登録を含めて寺院と紹介されますが、ガイドによると正確にはこの建物は寺院ではないそうです。
この公園にある建物はすべて石でできているのですが、2つの作り方があって、
- 石を積み上げて作ったもの(先ほどの寺院)
- 岩を削って作ったもの(ここで紹介する寺院)
があるそうです。
この建物が1つの大きな岩から削りだされた物だと思うと、すごいことですね。全体像はこんな感じです。神様5兄弟全員分の馬車だそうです。
そして少し離れたところに岩山をくりぬいた兄弟の寝床と、壁画があります。壁画はの真ん中のくぼみはガンジス川で、両脇にさまざまな神様が描かれています。
インドの歴史
インドは本当に歴史が長い国です。その一端をこの公園で見ることができました。やはり世界の歴史建造物って本当にいいですね。そのころ誰がどんな思いで、どんな人たちを使って作り上げたのか、想像が膨らみます。
インドには歴史的建造物がたくさんあります。今回は仕事でインドにきているため多くは回れませんが、いつかタージマハールをはじめ、いくつかの建物を見てみたいものです。