「ニートの歩き方」読了、自分と違う生き方だけどいっぱい共感できた

Pha氏の「ニートの歩き方」読了

たぶん、自分はPha氏とはかなり違う生き方をしています。

忙しいときは1日12時間以上仕事をすることもあるし、何十人ものプロジェクトメンバーを率いて海外でITのプロジェクトをやっている。でも、彼の生き方や考え方にはかなり共感できた。

著者は、人生の本質を言い当てている気がするからです。


働かないということ

お金のために働くのは、自分の時間を売ってお金を得ていることです。この行動は絶対にだれも楽しくはないはずです。一方で「働きたくない」と誰もが思っていてもそれを言えない空気が日本にはあります。

ある程度ゆるさを求めて、他人にも寛容になったほうが、世の中全体がうまくいくという著者の意見には賛成です。

たしかにコンビニ店員が挨拶できなくても、モノが買えればいいですし。

結局、最後はニート

老後のことを考えると、結局、最後は働かなくなる時期がきます。その時のことを考えると、著者の生き方は働かない人だけではく、今は働いている人にも参考になるような気がします。


たとえば、

  • 集まってると死ににくい(シェアハウスでのゆるい助け合いと趣味の共有)
  • ソーシャルネットとゆるいつながり(自分が属するコミュニティ)
  • インターネットの恵みで生きる(ネットの小規模ビジネスで衣食住のお金を確保)
  • 小さいもののいる生活(ネコや子どもなどは生活に潤いを与えるだけでなく、人と人の緩衝剤になる)
  • 自炊(自炊さえすればお金をかけずに美味しいものが食べられる)
  • 時間を潰す才能(ネット、ゲーム、図書館などお金がなくても楽しいものは山のようにある)

など、なるほどと思ってしまうし、自分もこどもが大学を卒業し、仕事を引退したらそんな生活もいいかなと本気で思ったし参考になりました。

自分と違う生活をしている人の本

ぼくは自分と違う生活をしている人の本を読むのが好きです。南極越冬隊だったり、船が難破して無人島で数年すごしたり。本がいいところは、著者の体験を追体験できるところです。

自分は今のところ郊外にマンションを買ってローンを払い、子どもを幼稚園に行かせながら、自分は単身赴任しているような典型的なサラリーマンですが、そんな自分がニートの著者の追体験ができて、なんか楽しめたって感じがしています。