和田秀樹氏の「人生の9割は40代で決まる」読了
最近の和田秀樹氏の本
ベストセラー作家で年に数十冊の本を出している人は、どちらかというと本の内容がかなり薄い気がします。
出版社もある程度部数が見込めるため、はやりのテーマがあった場合、人気著者にその観点の本を依頼するからでしょう。過去読んだ同氏の本は途中で読むのをやめる本が多かったのですが、本書は比較的よかったので自分の読書メモとしてブログにのせたいと思います。
内容
内容は、50代および老後を快適にすごすために40代をどう生きるかというテーマで、40代で考えておくべきこと、やっておくべきことが6つの分野に分類して記述してあります。
- 学習
- 仕事
- 仕事以外の人間関係
- 老後に備えるお金と趣味
- 身体の健康
- 心の健康
学習
40代の学習のポイントは、人に教えられるレベルになること、そして仕事で使える数字を暗記/把握しておくことの2つです。
そのためには、本を読み本からその分野の師を探して学ぶ、学ぶことにお金を惜しまない。
また同時に学びにより自分や会社のビジョンを持ち、世の中がどう動くかを将来予測をすることが大切です。
人間関係
仕事以外の人間関係は、「友人」「子ども」「夫婦」「親」の4つに分類されます。以下が著者のアドバイスです。
- 友人は浅く広くではなく、老後もつきあえる深い友達を作る
- 子どもは子どもの自立を助けるとともに、朝食を一緒にとるなどできるだけ同じ時間を共有する
- 夫婦関係は40代で見直す。形だけの結婚にこだわらず離婚も視野に入れて、また続けられそうであれば夫婦関係を深化させる
- 親の幸せをサポートするとともに、要介護になった場合自分ですべてやろうとせずに施設やサービスの力を利用する
お金と趣味
老後に必要なお金を計算すると実は1,000万円程度あれば十分であり、それに向けた準備とリバースモーゲージなど多くの手段を学んでおくことが大切です。
また生涯にわたる趣味を60代から始めるのは体力的にキツいので、この40代で見つけておくといいです。これは私の60代の両親を見ていてとても納得です。
健康
40代の健康と言えばメタボというキーワードが浮かびますが、過剰なダイエットは禁物で実は小太りくらいが一番健康で長生きすることが統計で分かっています。お肉を食べ良質な栄養を取ることが大切です。
また使わないものは衰えるのが自然の法則なので、定期的な運動は欠かせません。
心の健康
若い世代との交流が大切です。これは心にも身体や外見にも気を使うようになります。
うつを防ぐ3つの方法は、以下の通り。
また悩みに対する対処方法を学ぶ必要があります。
- 自分で解決できない悩みは悩まない
- 悩みを話せる人を持つ
まとめ
40代の人は一読する価値がある一冊です。正直、20代や30代は夢を追って大成功を目指す人たちですが、40代は小さな成功を重ねて、人生を毎日少しずつ良い方向に向けていく世代だと感じています。
親の介護や自分やパートナーの健康などさまざまな課題が出てくる世代でもありますし、本書はさまざまな課題ややらなければならないことに対するよいアドバイスが書かれています。