それぞれの段階の、それぞれのTOEIC
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雑誌プレジデントの記事
雑誌プレジデントのオンラインに以下のように記事が掲載されました。
他の人がどんな勉強をしているか。勉強に成功した人のマネをしたら同じように成功できる。モデリングの基本は成功のコピーですので、成功者のしていたことを学ぶのはとても役立ちます。しかし
- TOEIC得点別の目標設定
- 年収別の学習時間
といった記事を見ると、そうなのかな〜と思ってしまいます。
たまごが先かにわとりが先か
大切なのは「成功者のしていたこと」で「成功者が今していること」ではないということです。
年収5,000万円の人が「1回100万円のセミナーでも躊躇なく申し込む」といっても、それを年収300万円の人がマネをしたら成功する前に明日のランチに困ってしまいます。
今回の記事も、TOEIC 400点台の人は会社にやらされており、TOEIC 700点以上の人は自ら勉強しているという分析をしていますが、TOEIC 700点台の人も400点台のころは会社にやらされていたかもしれません。自分のTOEICの点がアップするにしたがって、楽しくなって会社のノルマをクリアしても勉強を続けているのかもしれません。
つまりデータからは、TOEIC 700点を取ったからこのような行動をとっているのか、このような行動をとっていたからTOEIC 700点なのかわからないのです。
専門家がいろいろコメントしていますが、データを冷静に見て自分の行動を改善する、そんな使い方がいいのではないのでしょうか。