GoogleがGoogle Readerサービス終了で失うもの
Google Readerが2013年6月末でサービス終了
Google Readerのページを開くと、このようなサービス終了のお知らせが表示されます。
GoogleがGoogle Readerのサービス終了を発表しました。私はGoogle Readerと、iPhone・iPadアプリReederを毎日立ち上げ、好きなブログやヤフーニュース、Number Webなどのニュースサイトをチェックしていたので、とても残念です。
私に限らずGoogle Readerの利用者は世界にたくさんいて、私のこのブログも多くの方にGoogle Readerで登録してもらっています。
Googleが失うもの
Googleは利用者が減っているということから、Google Readerサービスの廃止を決めたようですが、これによってGoogleはいくつかのものを失う気がします。
検索エンジンの条件
Google Readerに登録して購読しているということは、その人がそのブログやホームページが有益で時々訪れるためです。だからページランクの条件として重要なのではないでしょうか。
もともとページランクの条件には入っていないのかもしれませんが、少なくともGoogle Readerの登録状況やスターの情報を利用する機会は失われました。
他のサービスへの信用不安
Googleカレンダー、Gmail、YouTube、GoogleマップなどGoogleは優れたサービスを提供しています。
しかし、使っているサービスがなくなるかもしれないという信用不安により、ユーザが特定のサービスの依存を避けるかもしれません。
少なくとも私たちはGoogleがサービスをやめるかもしれない。また預けたデータで別のサービスをするかもしれないことを心に留めておかなければなりません。
ソーシャル・ネットワークをますます強くする
ブログへの入り口は、検索エンジンで見つけてGoogle Readerに登録するという購読パターンでしたが、その入り口はFacebookの検索とFacebookページに変わるかもしれません。
私自身もこのブログの更新をツイッター@matsu3939で毎回発信しています。
Googleはソーシャル・ネットワークではあまりビジネスがうまくいっていません。その分野に変化を起こすべき企業が、その武器となる可能性のあるサービスを終了しました。
RSSの課題
たしかにRSSはマニアックなのかもしれません。技術的な仕組みが表に出ている機能はなかなか一般ユーザにはむずかしく、受け入れられません。
たとえば妻にGoogle ReaderとBylineを設定してあげると、とても便利に使っていますが、自分ではその便利な環境を構築することができません。
Reederなどアプリベンダーに期待
Yahoo! Japanなどアプリベンダーに期待しています。RSSの難しさを包み隠すことができるからです。Reederも「Google Readerと一緒にしなないよ」とメッセージを発信しています。
ブログからReederやBylineに簡単に登録ができて、そして登録フィードのグループ分けや削除も簡単にできたら、もっと多くの人が利用できるのではないかと感じています。
Google Readerの終わりが、新しいサービスの始まりになると考えると、とてもワクワクします。