リーダーシップの英語

シンガポールで働き始めてこれで半年になるが、ぼくのプロジェクトにはインド人やフィリピン人を含めて7人のメンバーがいる。彼らと話していて、もしかしたら英語の方がリーダーシップとして楽なのではと感じることがあったので紹介したい。


たとえば、メンバーの一人がいい加減な仕事をしてお客さまの信頼を損ねてしまう可能性があった場合、チームのマネージャとして彼らを叱る必要がある。そんなとき日本語の場合、


「そんなことをしたらお客さんからの信頼を失うよ」


と言うだろう。でも、


ビジネスシーンでの日本語の問題は主語を省略すること


だと思う。この場合、言われた本人は、「(あなたは)そんなことをしたのでお客さんからの信頼を失うよ」と聞こえるだろう。

その点、英語は常に主語を明確にするので、


「We lose our face.」とか「We lose their trust.」


というかたちで、自分とあなたは一体なのだということを簡単に説明することができる。


私は「(あなたは)〜をしなければならない」というケースも、「We have to do」という形で使って、「Can you take it?」という形で依頼するようにしている。英語の方が日本語よりマネージメントにはいいかもしれないと感じた瞬間だった。